レンズカラーについて

レンズにカラーを入れるケースが多くなっています。カラーを入れる理由は3つ、「眩しさ防止」「コントラストの向上」「オシャレ」です。以前はレンズメーカーによって染色可能な色や濃さは違っていましたが、今は主なメーカーは全て統一カラーとなっています。ですから、基本は日本のどのメガネ店でも共通のカラーで対応しています。この統一カラーは「アリアーテ」と言います。(一部ですが、大手メガネチェーン店で独自のカラーを提案しているところもあります。)

このアリアーテは、全部で27色あり、27色を5つのグループに分けています。

グループは、「ナチュラル ベーシック」「クール スタイリッシュ」「エレガント スタイリッシュ」「モード」「スパークリング」です。最初の3グループにはそれぞれに4つのカラーがあり、濃さは5段階選べます。さらに染色方法は、全面=フル(F)とグラデーション(G)があります。モードは6色、スパークリングは9色です。

ナチュラルベーシックを例に説明しますと、色は、ブラウン系のアースブラウンとシャドーブラウン、グレー系のスカイグレーとシャドーグレーの計4色、濃度は10、15、25、35、50の5段階、10はフルだけですが、他はフルとグラデーションが選べます。グラデーションというのは上の方は所定の濃さの色が着いていて、真ん中くらいから下はだんだん色が薄くなっていきます。オシャレの効果がでますが、あまり縦幅の短いフレームではフルと区別がつきません。濃さを表す数字は、色によって違いますが、おおよそ光の透過率(の逆数)に近く、25ですと、25%通さない、逆に言うと光を75%通すというような目安になります。(イエローのように50でも80%以上通す色もあるのであくまでも目安。)10は一番薄く、着いているか着いていないかわからないくらい、あまり目立ちたくないけどさりげなくオシャレにという感じです。オシャレ目的としては、一般的に15がいいと思います。25は明らかに色が着いているのがわかりますが、オシャレ効果も高いと思います。室内では少し暗く感じますが、屋外でのまぶしさ軽減効果は25くらいから確かになります。なお、夜間の運転は透過率が75%未満は適していないので、一部の色を除いて35以上は不適です。モードは濃度が10,15、25の3段階のみ、スパークリングはサングラスカラーの位置づけになり、濃度は50、75、85で50のみグラデーション可、75と85はフルのみです。

実際のアリアーテで用意している色についてはSEIKO(ここをクリック)のホームページで確認してください。


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