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メガネはメガネ店で作られる!?

「何をあたりまえなことを…」と思われるかもしれませんが、ちょっと裏話などを・・・

メガネはメガネレンズとメガネフレームから成り立っています。レンズメーカーはHOYAやNIKONなど大手とそれに次ぐ準大手で比較的数は少なく、高度な生産技術の元に高性能な製品が作られています。

一方フレームメーカーは多くの中規模から小規模のメーカーによって生産されています。最近は日本メーカーが中国で生産する場合が多いのですが、多くは高い品質が確保されています。

メガネ店では、お客様にお似合いのフレームに、お客様の目に合ったレンズを加工してセットしメガネを仕上げますが、いいメガネを作るためには4つのポイントがあります。

1.高性能のレンズ

2.高品質のフレーム

3.適切なレンズ度数や設計を選定する検眼技術 

4.目とメガネの最適な位置関係や快適なかけごこちを作り出す加工技術やフィッティング技術

最近は高性能なレンズと高品質なフレームがほとんどですから、決め手は3と4になります。レストランに例えるなら、食材から美味しい料理を作り出すシェフの腕前のようなものです。メガネ店の腕前次第でいいメガネかあまりよくないメガネかが決まると言ってもよいかと思います。

私は、レンズメーカーで長年メガネレンズの企画開発をしてきましたが、どんなにいいレンズを開発してもメガネとしての善し悪しはメガネ店次第という現実にいつも直面する中、メガネに関わる人生の集大成として、この手で最高のメガネをお届けしたいという気持ちが強くなり、上記3と4の技術を徹底的に磨いて、8年前に『メガネのフォーサイト』を始めました。

以来、低価格でもいい掛け易いメガネや、最高の遠近メガネをご提供することを生きがいとしてきています。

「眩しさを抑え」「コントラストを上げる」レンズ一覧

*ハイコントラストレンズ*   レンズ色・・・薄い青

 

【効果】対向車のライト等の眩しさ軽減  コントラスト効果で像がクッキリ見える

中高年で色覚が改善され色が鮮明に見える

【構造】最も眩しさを感じる580nm付近の波長を効果的にカットする

【シーン】夜の運転 スポーツ 野外 液晶画面

【オススメ】ドライバー 中高年

 

 

*NPコート*  レンズ色・・・無色透明

 

【効果】減光効果による光全般の眩しさ軽減  ピンホール効果によるボヤケの改善

眼精疲労の軽減

【構造】レンズの内面に半透明の特殊金属を六角形にコーティング

【シーン】日常全般

【オススメ】光に敏感な人 目が疲れやすい人

 

 

*ファンクションカラー*

レンズ色・・・ブラウン、グレー、グリーンなど色と濃さを選べる

 

【効果】眩しさ軽減  視界を鮮明にする 眼精疲労の軽減 体内時計の乱れ予防

【構造】エネルギーが強く眼内で散乱し易い380~500nmの波長をカット

薄い色でも眩しさをカットしコントラスト向上

【シーン】PC、スマホ、TV ドライブ スポーツ

 

 

*ブルーライトカット*  レンズ色・・・透明(若干反射あり)

 

【効果】眼精疲労の軽減 体内時計の乱れ予防

【構造】エネルギーが強く眼内で散乱し易い380~500nmの波長をカット

【シーン】PC、スマホ、TV

レイバン多数入荷しました

年齢性別を問わず人気のレイバンのメガネ、松本山雅FCの飯田選手も愛用。

レイバンのフレームはデザインが工夫されていて他のセルフレームよりオシャレ感抜群です。

今回多数入荷しました!

RB5150F 5607 52 STRIPED HAVANA

RB5198 2000 53 BLACK

RX5206F 2012 54 DARK HAVANA

RX5272 2372 54 TORTOISE

                                

RB5287F 2012 54 DARK HAVANA

RX5286F 2034 53 TOP BLACK ON

         

 

 

 

 

 

 

上記は一部のご紹介です。フレームのページで全品確認いただけます。

老眼にも、それぞれ

老眼は40代後半からだれでも経験することになりますが、元々の目の状況によってちょっと違った体験をします。
元々の目の状況を大きく分けると、「強めの近視」「弱めの近視」「弱めの遠視および近視でも遠視でもない正視」「強めの遠視」の4種類くらいになります。
弱めの近視と弱めの遠視および正視の人が多いのですが、日本では強めの近視の人も結構います。
では、老眼になってくるとどのようなことを体験してくるのでしょうか?

まず、強めの近視の人ですが、遠くが見づらいので若いころからメガネもしくはコンタクトレンズを使用している人がほとんどです。
老眼になると、メガネを掛けた状態で近くが見づらくなってくるので、メガネの度を少し弱めたり、メガネをおでこに上げて近くのものを見たりします。この場合焦点がかなり近いのでかなり近づけて見る必要があります。老眼は年齢と共に進むのでだんだんこのやり方では不便になり、遠近両用メガネを使用する人が多く、初めての遠近もすんなり慣れてしまう場合多いようです。

次に、弱めの近視の人は、やはり遠くが見づらいのでメガネを掛ける人が多いのですが、少し遠くが見づらくてもメガネを掛けない人も結構います。老眼になると最初のうちはメガネを外せばちょうどいい位置で近くは良く見えるので、メガネを掛けている人はおでこにメガネを上げて近くを見る仕草が頻繁になります。デスクワークはメガネを掛けない方が快適です。よく、50代でも自分は老眼になってないと思っている人がいますが、この種の目の人たちです。しかし、老眼というのはメガネを掛けた状態で、またはメガネを外した状態で、遠く近く両方が良く見ることができなくなってくる現象で、例外なくどなたも40代後半から老眼になります。弱めの近視の人は老眼になってもメガネなしで、または近視用のメガネで過ごしている人も結構いますが、老眼が進んでくるとやはり遠近両用メガネを掛ける人が多く、比較的初めての遠近両用に慣れやすい目です。ちなみに私はこの種の目で、メガネを外すと近くは見えますが、その状態では遠くが見づらいので遠近両用メガネを掛けています。

弱めの遠視および正視の人は遠くが良く見えるので若いころはメガネを掛けていません。40代後半になると近くが見えづらくなります。40代前半で近くが見えづらくなる人もいて、これは弱めの遠視の人です。近くが見づらいので最初は近くを見る時だけお手元用のメガネを掛ける場合が多いようです。しかしお手元用メガネを掛けた状態で遠くはよく見えないので、鼻メガネにして遠くを見ます。鼻メガネで遠くを見るのはシニアの代表的な仕草としてドラマや映画などでも老人の演出に使われます。弱めの遠視および正視の人も遠近両用メガネが便利なのですが、元々メガネを掛けることに馴染みのない人なので最初の遠近両用メガネは近視の人の場合より違和感を感じる場合があるようです。慣れてしまえば大丈夫です。

最後に強めの遠視の人は、かなり早くから近くが見づらくなります。30代後半で近くが見づらい場合もあります。そして、その後何年かもしくは十何年か経つと、今度は良く見えていた遠くも見づらくなります。その状態になると日常生活全般でメガネが必要になるので遠近両用メガネが必要です。強めの遠視の人の目を簡単に解説しておきますと、人の目もレンズですが元々目の度数が少し弱めで、そのため遠くを見る時も無意識ですが自力(調節力)で目を膨らませて目の度数を強くしています。この調節力は主に近くを見る時に必要な機能でこの衰えが老眼です。遠視の人は近くを見る時はさらに強い調節力が必要となり、調節力自体の衰えすなわち老眼の進行は他の目の人と変わらないのに、その目の特徴から近くが早くから見づらくなります。ちなみに調節力は10代が最高で20代以降衰えていきます。

老眼とメガネの詳しい話

老眼て何?

それは、まず知ってそうでよくわからない目の基本から。

目はとても度の強いレンズです。度が強いというのは光の方向を変える屈折力が強いということで、ものを見るためには、目を通る光をグッと曲げて目の奥の網膜に集め、その情報を脳に伝える必要があります。虫眼鏡で太陽の光を一点に集められますが、目はその何倍も強いレンズで、ディオプター(D)という単位で表し、約60ディオプターです。

もうひとつ重要なことが、この屈折力を自動的に変えることができるということです。これを調節力といいます。遠くを見る時よりも近くを見る時は、目のレンズの度を強くしないと近くのものに焦点が合いません。では、どれくらい強くするのか?答えは3Dくらいです。遠くを見ている時の目の屈折力を60Dとすると、1D強くすると、目は屈折力61Dのレンズになります。簡単な計算式でどこに焦点が合うか計算できます。1÷1D=1.0mすなわち1m先のものに焦点が合いよく見えます。2D強くすると1÷2D=0.5mなので50cm先がよく見えます。3D強くすると1÷3D=0.33mで33cm先がよく見えます。3D強くすれば目は63Dとなり、手元がよく見えるということです。

さて、ここまで理解すると老眼のことがよくわかります。老眼はこの目のレンズの屈折力を強くする調節力の衰えのことです。これが衰えるから近くが見づらくなります。目にはレンズである水晶体という器官があり、水晶体を膨らませるとレンズの度が強くなり近くが見えます。加齢とともにこの水晶体を膨らませる力が衰えたり、水晶体自体が硬くなったりして、水晶体が膨らまなくなるのが老眼です。40代後半からそうなり、加齢とともに進みます。例えば、50才で調節力が+2Dだとすると、1÷2D=0.5mすなわち遠くから50cmまではよく見えますが、そこからさらに近いところは見づらくなります。例えば60才で調節力が+1Dだとすると1÷1D=1mまでです。

さて、それでは近いところを見るためにはどうしたらいいか?目自体の度を強くできないのならレンズ(メガネ)で補ってあげればいいということになります。手元33cmを見るためには調節力+3Dが必要でした。調節力+2Dの人は1D足りません。そこで+1Dのメガネを掛ければ+3Dとなり手元が見えます。

ちなみに、この調節力の衰え=老眼の進行はかなり年齢に比例し個人差が少ないものです。そう言うと、「私は(あるいは私の周りのあの人は)、60才だけどメガネを掛けなくて新聞を読んでいますよ。」という声が聞かれそうです。そのからくりは、目の性質によります。すなわち、近視とか遠視とかその話です。近視というのは、近くに焦点が合うので遠くが見づらい目です。もともとが60Dでなく63Dの目の人は近視です。3D強い目は1÷3D=0.33mに焦点が合います。その人が調節力を例えば+3D使ったときは66Dです。+6Dとは、1÷6D=0.16mで16cmに焦点が合います。この人は、33cmから遠くはボヤけます。それでは遠くが見えなくて、車の運転もできません。ではどうしたらいいか?マイナス3Dのメガネを掛ければ、63D-3D=60Dになり遠くがよく見えます。-3Dのメガネを掛けた状態で調節力+3Dを発揮すれば、63Dとなり手元も見えます。

ここでちょっと2点説明しておきますと、ひとつは調節力というのはプラスの力、目の度数を強くする力で弱くはできません。だからたとえば63Dの近視の目の人は66Dにできても、自力で60Dにはできません。もうひとつは、近視や遠視というのは目の度数と網膜までの距離との関係で決まるということです。平均的に60Dで眼球の大きさ等が平均的だと遠いものがちょうど網膜で結像するということで、例えば60Dでも網膜までの距離が長い人は近視になります。

では、話を戻して、老眼になった時に掛けるメガネのことを説明します。先ほどの話で、普段メガネを掛けていない人が老眼になって近くが見づらいのでメガネを掛けて近くを見えるようにしますが、そのメガネを掛けた状態で遠くを見るとどうなるか?目の度が60Dの人が+1Dのメガネを掛けると61Dの状態で遠くを見るということになります。これは1D分近視の状態で遠くを見ることになります。計算で言うと、1÷1D=1mで、1mから遠くはボヤけます。+1Dのメガネを掛けて近くは見えるようになったのですが、そのメガネを通すと遠くは見えなくて困るので、メガネの掛け外しや鼻メガネ状態が必要になります。

ちなみに、もう一人の63Dの近視の目の人は、調節力が+2Dに衰退すると、-3Dの近視用のメガネを掛けた状態で遠くは60DでOKですが、近く、例えば33cmのとこころは+3Dに対して調節力+2Dでは+1D足りません。-3Dの近視用メガネを掛けた状態では老眼により50cmより近くは見づらいのです。そこで、-3Dのメガネに+1Dして、-2Dのメガネを掛ければ近くはよく見えます。しかし、-2Dのメガネを掛けた状態では元々の63Dの目に-2Dのメガネで61Dで遠くを見るので、60Dに対して+1D近視の状態で遠くを見るため1mから遠くがボヤけます。そこで、-3Dのメガネと-2Dのメガネを状況のに応じて掛け替えるか、近くはメガネを外して、おでこに上げる等して見ます。

そこで便利なのが遠近両用メガネで、最初の人の場合、遠くは0D、近くは+1Dの遠近両用メガネにすれば、メガネを掛けたまま遠くも近くも見えます。次の近視の人の例で言えば、遠くは-3D、近くは-2Dの遠近両用メガネを掛ければメガネを掛けたまま遠くも近くも見えます。それぞれ、メガネの度は違いますが、この2人がそれぞれのメガネを掛けた時の見え方は同じです。遠近両用メガネの遠くと近くの度の差を加入度と言います。この場合、両方のメガネとも加入度は+1Dです。遠近両用メガネはその人の老眼の進み具合に応じて加入度が変わります。レンズの度は0.25Dが基本単位になりますが、老眼になりたての40代後半で加入度は+0.75~1.25くらい。50代で+1.25~2.25くらい。60代以降一般的な視生活では、加入度は+3.00くらいまでです。+3.00とうのは、その人の調節力が0でも33cmが見える度です。

メガネ店では、それぞれの人の調節力を測定して足りない分をちょうど補うような度のメガネを作ります。言いかえれば、その人の(残っている)調節力をしっかり発揮した上で足りない部分をメガネで補っています。メガネを掛けると老眼が進むのではと勘違いしている人もいますが、老眼の進行というのはだいたい加齢に比例し、個人差は若干です。脚の筋肉などは、衰えを遅らせるために日々のトレーニングなどで、60代でも30代なみの人がいるかもしれませんが、調節力はそういう訳にいきません。外見が若く見える60代の人でもさすがに30代に見られることは滅多にないのと同じで、個人差はあっても年相応の調節力の衰え、すなわち老眼になります。これは、学術的にもそうですが、私どもが日々多くの方を検眼していても例外がないことがわかります。すなわちメガネを掛けても掛けなくて老眼は進みます。一番問題なのは、見づらい状態で我慢して見ていることで、目にストレスがかかり眼精疲労や肩こり等の不調の原因にもなります。

今の遠近両用メガネは遠くを見るエリアと近くを見るエリアを連続的に度が変わって滑らかに結ぶエリアがあり、見た目は境目が無く単焦点メガネと変わりません。上下のわずかな視線の移動で遠くから近くまでピントが合います。また、使う人の目の状態や用途に応じて、各メーカーから多種のレンズが発売されています。メガネ店の重要な役割としては、それぞれの方に最適の度数やレンズの種類を選定することと、フィッティング技術などで目とメガネの正確な位置関係を実現することです。人は全体の情報量の80%を目から得ているとも言われています。老眼になっても無理をして見ているということは、ストレスがかかると同時に重要な情報を効率的に入手できないということです。適切な遠近両用メガネでスマートに仕事や生活の質を上げてみませんか?

知っておきたい「遠近両用メガネ」の話 第6話

第6話 総集編 Q&A

今まで5回にわたって遠近両用メガネの解説をしてきましたが、今回はよくある質問にお答えする形で遠近両用メガネについて解説します。

 

Q遠近両用メガネを掛けると老眼が早く進むのではないか?

A老眼は遠くから近くへ自動的にピントを合わせる目の調節力の衰えで、加齢とともに進行します。遠近両用メガネはその人の(残っている)調節力を最大発揮して足りない部分をメガネで補うしくみなのでこれにより老眼の進行が早まることはありません。

 

Q遠近両用メガネは慣れづらいのではないか?

A慣れづらい場合は、度数や目とレンズの位置関係またはレンズ設計との相性になんらかの不具合が考えられます。それらが適切な遠近両用メガネは便利に使うことができます。しかし老眼になる前の若いころの視野と比較すれば狭さを感じる時があります。

 

Q遠近両用メガネはいくらくらいか?

Aひと昔前はかなり高額でしたが、最近は格安品で1万円台から販売されています。業界の統計を見ると昨年の全国平均は3万円台です。

 

Q遠近両用メガネで値段に差があるのはなぜか?

A一般にメガネの値段の差は、フレームではチタンなどの高性能素材、日本製、有名ブランドなどが価格が高めで、レンズでは薄く軽くする高屈折率素材、高機能コーティングなどで価格が上がります。遠近両用メガネは少しでも視野を広くするための設計上の競争が各メーカーで行われていて、その性能によっても価格に違いがあります。

 

Q遠近両用メガネと中近メガネのどちらがいいか?

A一般的には、日常生活のほとんどのシーンに対応できる遠近両用メガネがいいと思います。中近メガネはデスクワークや読書等が長時間の場合、だいぶ細かいものを見る場合、老眼が進んできて遠近両用メガネでパソコンの画面を見る時にアゴが上がって疲れる場合等に最適です。室内程度の遠さは見えますが、車の運転には適していません。

 

Q50代でも近くが見える人がいるが老眼にならない人もいるか?

Aその人は近視です。近視の人はメガネを外せば近くが見えます。しかし遠くはぼやけています。遠くが見えるメガネを掛けると近くは見えません。若いころのように遠くも近くも見えることはないので老眼です。老眼にならない人はいません。

 

Q老眼になったら遠近両用メガネを掛けた方がいいのか?

A見づらさを我慢していると、眼精疲労や肩こりになったり、眉間にしわがよったりします。遠近両用メガネを掛けることによる弊害はないので掛けた方いいと思います。今までメガネと無縁だった人は、メガネを掛ける事自体の煩わしさや、レンズを通した見え方、視野の狭さなどに違和感を持つかもしれませんが、必要ないときは掛けずに必要なときだけ掛けるという使い方で問題ありません。

 

Q老眼が進むたびにメガネを作り直さなくてはならないか?

A老眼は年齢と共に確実に進みますがゆっくりと進みます。一般的には3年くらいたつと遠くはいいのですが近くが見づらくなることがあるので、そういう場合は作りなおした方がいいと思います。レンズ交換だけできる店もあります。なお、生活していて見え方に急な変化がある場合は眼科の受診をおすすめします。

 

Q遠近両用メガネを掛ければ老眼になる前と同じように見えるか?

A遠近両用メガネは遠くを見るエリア、近くを見るエリア、それを結んで連続的に度が変わる中間のエリアがあり、視線の使い分けで遠くから近くまで全てにピントが合います。横の方に少しぼやけたり歪んで見えるところがあるので、老眼になる前と全く同じように自由にピントが合って視野も広い状態は再現できませんが、現在のテクノロジーでは老眼の視生活を快適に過ごすための一番いい道具と言えます。

 

Q遠近両用メガネ以外のメガネは必要ないか?

A日常生活全般には遠近両用メガネが必要ですが、老眼が進んだ場合や、仕事等で長時間近いところを見る、あるいは細かいものを見る場合は、さらに専用メガネを持つと楽です。また、スポーツ用に設計を工夫した遠近両用メガネや、外で色が着く調光タイプの遠近両用メガネ等もシニアの視生活向上に役立ちます。

知っておきたい「遠近両用メガネ」の話 第5話

第5話 老眼について知っておきましょう!

40代後半になるとどなたも老眼を経験することになります。老眼は一般的には近いところが見えづらくなる現象ですが、若いころからメガネを掛けている人とメガネを掛けていない人で、老眼になった時の仕草が違います。若いころからメガネを掛けている人は、大部分が近視の人です。近視の特徴を一言で言うと、遠くがぼやけて近くにピントが合う目です。遠くがぼやけると学校で黒板の字が見えなかったり、運転免許で視力が足りなかったり不便なのでメガネを掛けます。強めの近視の人はメガネを外すとだいぶ近いところでピントが合います。また弱めから中程度の近視の人は40代後半になっても、メガネを外すとちょうど手元でピントが合うので、老眼ではないと思う人もいますが、その状態では遠くがぼやけ、メガネを掛けると遠くはハッキリしますが近くが見づらいので、目の状態は老眼です。おでこにメガネを上げて近くを見るのが特徴的な仕草です。一方、若いころからメガネを掛けていない人には、正視(近視でも遠視でもない)の人と、遠視の人がいます。正視の人が40代後半くらいから老眼になると、遠くは相変わらずよく見えますが、近いところが見えづらくなります。一方遠視の目は遠くが良く見えて近くが苦手な目です。遠視の人が老眼になると、遠視の強弱にもよりますが、早い人では40才前後から近いところが見づらくなります。正視や遠視の人が老眼鏡を使うと遠くを見る時は老眼鏡が邪魔なのでよく鼻メガネになります。

では老眼とは何でしょうか?これも一言でいうと遠くから近くまで無意識にピントを合わせる力=調節力の衰えです。調節力の衰えが何故おこるかというと、目の水晶体の硬化と目の筋肉=毛様体筋の衰えです。

その2つの進行により水晶体を膨らませることができなくなり、自在なピント合わせができなくなってきた状態です。よく老眼鏡に+1.00(弱)+2.00(中)+3.00(強)などと書いてあると思いますが、水晶体を膨らませて+3.00度を強くすると3.00の逆数(1÷3.00)=0.33mすなわち33cmにピントを合わせる事ができます。老眼はこのことが段々できなくなるということで、自力で調節できるのが40代後半で+2.50~+1.75 見える近いところは40cm(1÷2.50=0.4m)~57cm(1÷1.75=0.57m) 50代で+1.75~+0.75(57cm~133cm) 60代以降で+0.75~+0.25(133cm~400cm) 33cmのところを見るためには必要な調節力+3.00に対して足りない部分をメガネで補うことになります。例えば自力が+1.00なら+2.00の加入度のメガネとなります。なお、ここにあげた数字は日常生活でPC画面や新聞等ある程度持続して見る場合の調節力です。瞬間ならこの数字の倍くらいいけるかもしれません。

老眼の進行を遅らせるために調節力を鍛えたいと、かなり近くが見づらくても頑張ってメガネを掛けないとうい人がいます。しかし老眼(水晶体の硬化と毛様体筋の衰え)は年齢とともに必ず進行し鍛えて維持したり強化することはできません。遠近両用メガネは使用するそれぞれの人に最適な加入度で作ります。言い変えると、その人がその年齢で発揮できる調節力は自力で最大発揮しながら、それ以上は無理な部分を適正な加入度で補っています。だから遠近両用メガネを掛けたからといって掛けないより老眼が早く進むということはありあません。目は膨大な情報をとらえる重要な器官ですから、見づらいのを我慢していることによる眼精疲労や、ストレスが体に及ぼす悪影響の方が問題が大きいと言われています。

市民タイムス8月掲載「知っておきたい遠近両用メガネの話」第4話

第4話「遠近両用メガネの価格のちがいについて」

遠近両用メガネの性能の差と、それに伴う価格の差について説明したいと思います。

フレームの価格差も大きいのですが、ここではレンズについて説明します。大きくは、素材やコーティングの差と、設計の差があります。このうち、素材やコーティングの差は比較的わかり易いと思います。薄型、超薄型のように、度の強いレンズを少しでも薄く、軽くすること、また、よりキズが付きづらいコート、青色光カットのコート等で、これによって一般的には値段も違ってきます。一方、設計の差についてはわかりづらいのではないかと思いますので、今回はこの設計の差を説明したいと思います。一言で言うと、遠近特有の周辺部の歪み(右図の両サイドの点線の外側の部分、なお、実際のメガネはこのような線はありません)や目線を横に移動させた時の像のユレをいかに少なくするかということになります。

遠近両用メガネの構造図

価格の差に関係してくる設計の違いは大きく3つのグループに分かれます。

1.外面累進タイプ(スタンダードタイプ)

累進(面)とは右図の中間の部分です。遠用部と近用部をつなぐところで連続的に徐々に度数が変化しています。この累進面により、以前のような境目がなくなり、また、遠くから近くへ自然に焦点が合うようになりました。メーカーは、多くの人に合うような累進設計を予めレンズの外面(表面)に施しておき、注文が入ると、裏面でそれぞれの人に合った、近視や遠視や乱視の度数を研磨して作り上げます。洋服で言えば、セミオーダーメイドです。

2.内面累進タイプ(カスタムタイプ)

累進面をレンズの裏面(内面)に施すと、歪みやユレが軽減されることは、光学理論上は早くからわかっていましたが、累進面と近視や遠視や乱視の設計を全て裏面に持って来ることは、設計上も生産技術上も困難でした。このことが、1990年代の中ごろからできるようになりました。当初はかなり高額なレンズでしたが、段々コストもこなれてきて、最近は内面累進タイプの遠近が増えてきました。洋服で言えばオーダーメイドで、注文後にそれぞれの人に合った設計でレンズを研磨します。

3.両面制御タイプ(カスタムタイプ)

最近新たに開発された設計で、基本は上記の内面累進タイプですが、外面にさらに内面と連動した設計を施しています。具体的には、レンズを通して物を見ると、倍率と形が微妙に変化します。この変化をできるだけ、元の大きさや形に近づけるような工夫が外面に設計されています。

上記の1→2→3の順により快適な視界が実現されます。特に、老眼が進んできて、遠近の度数の差が大きくなってくると、性能の差が明確になります。新しい設計や生産技術は、開発費や生産設備の新規投資等のコストが上乗せされるため、価格面でも差があります。

市民タイムス7月掲載「知っておきたい遠近両用メガネの話」第3話

第3話 「中近メガネの構造と使い方」

老眼対策のメガネとしては、生活のほとんどの場面に対応できる遠近両用メガネが一般的ですが、より快適な視生活を実現するために中近メガネを併用する場合があります。

中近レンズの構造図

中近メガネは遠近両用メガネの設計技術を応用して作られたメガネで、設計上は中間部が20mm~25mmと長く、遠用部が狭い構造になっています。視線のほとんどが中間部と近用部を使うことになります。その結果、お手元からパソコンの画面あたりが遠近両用メガネより広い視界になります。遠用部が狭いのと度数が連続的に徐々に変化している中間部で少し離れたところを見るため、遠いところが少しぼやけたり、遠近両用メガネの見え方に慣れていると、使い始めの時に少し離れたあたりの見え方に違和感を感じる場合があります。では、中近メガネはどういう時に便利かと言うと、長時間のデスクワーク、細かいものを見る場合、また、50代後半以降で遠近でパソコンの画面をアゴを上げて見て疲れる等の場合に便利です。室内程度の距離ならだいたい見る事ができ、掛けたまま歩けます。中近レンズは、近く重視の設計や、遠くもある程度見える設計など、設計上の特徴が遠近両用レンズ以上にハッキリしています。また、メガネ店での度数の決め方やメガネフレームへのレンズのセット位置でも見え方がだいぶ変わります。それで、中近メガネを作る場合は、使用者とメガネ店でよく意思疎通をしておかないと、思惑通りのメガネにならない場合があるので要注意です。遠近両用メガネの場合もそうですが、メガネ店に相談に行く前に、現在見え方でどういう時に不便を感じているか、パソコンを長時間使うか、その場合のパソコンのモニター(画面)の目からの距離や高さなどを説明できるように整理しておくのが良いと思います。

ほかには、近々メガネというものがあります。老眼鏡に少し奥行きを持たせたメガネです。用途はほとんどパソコンを使うとき用で、特に老眼がだいぶ進んだ60代以降でパソコンを楽に見たい場合です。掛けたまま歩くのには適していません。

あと、老眼鏡を使う場合、既製老眼鏡は安くて便利ですが、目のためには測定に基づいた正確な度数と、瞳とレンズの焦点の正しい位置関係から作られたメガネをオススメします。

市民タイムス6月掲載「知っておきたい遠近両用メガネの話」 第2話

第2話 「快適な遠近メガネにするためのキーポイント」

遠近両用メガネは遠くから手元までピントが合うので、生活シーンのほとんどをカバーする便利なメガネです。最近手元が見づらいと感じ始めた方や、すでに遠近両用メガネを掛けているけれど、どうも見えづらいといった方がいると思います。

<快適な遠近両用メガネの3つのポイント>

お使いの遠近両用メガネに不具合を感じる場合、3点ほどチェックポイントがあります。1つは、目の中心とレンズの焦点の位置、目とレンズの距離、レンズの傾き具合等、目とメガネの位置関係が適切でない場合です。この場合は、メガネを変えなくても調整を正確にしなおせば解決する場合があります。2つ目は、レンズの設計が合っていない場合です。レンズメーカーは何社もあり、各社がいろいろな設計のレンズを出しているので、メガネ店が、使用者に一番合った設計を選択する必要があります。例えば、近いところを見る時に、レンズの累進帯長(レンズ上部の遠くを見るエリアと下部の近くを見るエリアを結ぶなだらかに度が変化していく部分の長さ)が長くて、目線がレンズの近くを見るエリアにとどかないといった事例は時々確認されます。レンズ設計が合わない場合は、レンズを替える必要がありますが、目の状況や使用環境に合った設計のレンズに変えるとかなり快適な見え方になります。3つ目は、度数が合っていない場合です。老眼は進行するので、その結果度が合わなくなったりします。また、老眼の進行と共に従来より少し近視の度合いが弱くなることもあり、以前のメガネだと目に負担がかかっていることがあります。

<初めて遠近両用メガネ>

初めて遠近両用メガネを掛けて見ようか、という時は何かと不安があるかと思います。私は年に2回行っているセミナーで、遠近両用メガネをテーマに、老眼のメカニズム、遠近両用メガネの構造、慣れ方や使い方のコツ、などを説明していますが、店舗で実際にお作りする時もそれぞれのポイントをご説明しています。前述の3つのポイントが適切に作られていることと、初めての場合は慣れて使えるようになるということも重要なポイントとなるので、目の状況や、今までメガネをかけていたかいなかったかなど、おひとりずつのケースで工夫が必要になります。そして、慣れ方について脳のしくみも交えてお話しています。

<メガネでオシャレを楽しむ>

メガネは視力的に目に合っていることが前提ですが、ファッション的に似合っていることも重要なポイントだと思います。遠近両用メガネが必要な世代は、エイジングケアに関心がある人も多いと思います。メガネのデザインや色により、だいぶ若々しい印象にできます。また、レンズにうっすら色を入れる事で、小じわやくすみを目立たなくすることができ、オシャレの重要なアイテムともなります。