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メガネレンズ先進国日本

メガネ店にて、フレームは見たり掛けたりで実感が湧くと思いますが、レンズは何となくわかりづらいと思います。

レンズは見た眼ではその機能がわからないということもありますが、レンズの種類の多さという側面もあるかと思います。実はメガネレンズに関しましては日本は世界一の先進国、日本のメガネレンズの進んだ技術は世界をリードしてきているのです。

メガネレンズ(プラスチックメガネレンズ)の進化について簡単に整理してみます。

ポイントは3点あります。

ひとつは、薄さ軽さの追求、もうひとつは、コーティング技術の追求、そして、設計の追求、です。

ひとつめはわかりやすいと思います。現在、標準(の厚さの)レンズに対して、準薄型、薄型、超薄型、超々薄型、の5種類くらいが主に販売されています。向かって右にいくほど薄く軽くできますが、レンズだけでなくお財布もそうなります。

二つ目は少しわかりづらいかもしれませんが、①キズが付きづらく、②より透明に、また、③最近は汚れが付きづらく拭きとりやすい、耐久性や付加価値の向上が図られてきています。現在は、①と②は標準装備で(加算なし)、③がオプションで加算される場合が多いようです。①もオプションとしてですが、ガラス並みにキズが付きづらい進化したコートもあります。

三つめはさらに分かりづらいかもしれませんが、見え方の向上です。流れは2つあります。ひとつは、近視や遠視、お手元用メガネでの、非球面や両面非球面設計です。これは、これらのメガネで側方を(レンズ中心から離れたところで)見た場合に、普通のレンズが少し物が歪んで見えるのを設計上で補正して自然の見え方にしています。(と同時に薄型化の手法でもあります)。もう一つは、遠近両用レンズ等でユレユガミを改善して、より掛けやすく(慣れやすく)しています。

レンズメーカーは、メガネレンズというある意味古いカテゴリーの製品に、研究と技術によって少しでも付加価値を付ける熾烈な競争を水面下で行っています。その結果、見た眼は同じ透明の丸いレンズですが、多くの種類のレンズが出回っています。

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メガネレンズ夏場に気を付けること

最近のメガネレンズはほとんどプラスチックでできています。

プラスチックレンズはガラスレンズに比べて、軽い割れづらいカラーを着けやすい、等、で優れています。

一方、キズが付きやすい透明感、等、従来ガラスレンズに劣る部分は、傷防止コート(ハードコート)、反射防止コートを施すことによって改善されてきています。現在のプラスチックレンズはほとんどが、これらのコーティングが標準装備となっています。

プラスチックレンズでもうひとつガラスレンズに劣ることとして、熱に弱いということがあります。

一般的に60℃以上の高温には気をつける必要があります。

では、なぜ気を付ける必要があるのか、どうなってしまうのか、どんな時に気を付けたらいいのか、について以下ポイントをご説明いたします。

プラスチックレンズは先ほどご説明いたしましたように、反射防止コートが施されていますが、このコートの成分はガラス質です。一方レンズはプラスチックで、熱がかかるとこの二つの膨張率の違いから、あまり膨張しない反射防止コートはプラスチックの膨張についていけず、微細にひび割れてしまいます。見たところは擦りガラス状で、細かい擦り傷が無数に付いたような感じになります。「少し汚れているな」という感じにも見え、一生懸命拭いたりしますが元には戻りません。

気を付ける場面としましては、真夏、車の中へのメガネの放置です。炎天下の締め切った車内は70~80℃になる場合もあるといわれています。また、炎天下の砂浜やコンクリートへの放置も注意。あと、夏場以外にもサウナ、バーベキュー、ヘアドライヤー、等に注意が必要です。

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