遠近両用メガネで手元の文字が見づらい

【50代男性】

【主訴】遠近メガネをかけていて、遠くは問題ないが近くが見づらい

【原因】セルフレームで、目の位置がメガネのだいぶ上の方に来ているため、近用部に目線がとどかない

【解決方法】新しいレンズに交換し、フィッティングポイントを5mm上げた

【解説】遠近メガネはレンズの中に上から遠用部と中間部と近用部が配置されています。

中間部は累進帯と呼ばれ滑らかに徐々に度が変化している領域です。遠用部と中間部の境がフィッティングポイントで、瞳の中心がここ、もしくは少しその上にくるようレンズをフレームにセットします。この位置が瞳に対して低すぎると近用部に視線が届かず、今回の例のように近くが見づらい遠近メガネになってしまいます。

セルフレームは鼻パットがついていないタイプが多くメガネの位置(高さ)を変えられません。

鼻パットがついているフレームでは、フィッティングにより高さを変えられるので、レンズを新しくしなくても対応できる場合があります。

また、セルフレームは目に近い距離でかかるので、位置合わせを慎重に行うとともに、目線の届く位置を考慮して中間部の短いタイプの設計を選んだ方が無難です。

 


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