2014年2月 のアーカイブ
美しく「視る」「見られる」メガネ
近視の方は、度が強くなるとレンズが厚く、重くなったり、横の方(周辺部)で見ると、ものが歪んで見えたりします。また、ほかの人から見られたときに、横の方(周辺部)でウズが巻いているように見えたり、フェイスラインに段差が見えたりすることがあります。それが理由で、コンタクトレンズを選んでいる方もいます。しかし、コンタクトレンズを付けられないときもあったり、ファッションとしてのメガネも楽しみたい、ということもあると思います。
そこで、まず、メガネレンズの素材の屈折率をあげる事で、軽く、薄くすることができます。薄型レンズとか、超薄型レンズというものです。さらに、レンズ設計によって周辺部の問題の軽減が図られます。球面設計より、非球面設計、さらに両面非球面設計が効果があります。最近は、両面非球面設計の最高峰として、見え方、見られ方の改善を図ったレンズも登場しています。たとえば、SEIKOの「A-ZONE」は両面非球面設計をベースに、周辺部にスタイリッシュゾーンという領域を設計し、「ほかの人から見られた時により美しく」を追求しています。
中近メガネ最新情報
最近、レンズメーカー各社から、新しい中近レンズが発売されています。ここでは、中近メガネとはどういうものか、再度簡単に説明すると共に、新しい中近メガネは、今までと何が違うかについて説明したいと思います。
中近メガネは一言でいうと、室内用メガネということになります。遠近両用メガネは遠くから近くまで全てに焦点が合いますが、中近メガネは遠いところが少しボヤけます。しかし、手元から数メートル先までは、遠近両用メガネより広い視野が確保されています。長時間デスクワーク等をされる方、老眼がだいぶ進んだ方、向けのメガネとなっています。(遠近両用メガネは、老眼が進むと遠くを見るエリアの度数と、近くを見るエリアの度数の差を大きくしていく必要があります。この度数差が大きくなると、手元とその少し先の視野が少し狭くなります。)
では、最近の中近メガネは従来と何が違うかというと、一番のポイントは、手元からどれくらい先までクリアに見えるか、使う方の生活環境に対応して選べるということです。最も近くて80cm、最も遠くて4mとなっていて、80cmはいわゆる近々メガネ、すなわち、手元からパソコンの画面くらいまでがよく見えるメガネで、4mは手元からホワイトボードや、離れたところにあるテレビ等、室内全体がだいたい良く見えます。当然、80cmの方が手元やパソコンの画面が4mのものより、広い視野となります。ちなみに4mのものは、遠近よりは手元から4mまでは広い視野となります。4m、2m、80cmと3段階くらいから選べるタイプが主流ですが、80cm~4mの中で自由に選べるものも出てきました。いろいろ選べますが、ポイントはどういう場面で使うかをメガネ店でしっかり相談した上で、最適のメガネを作る、ということになります。