シニアの快適視生活講座

◇◇ 老眼とメガネ ◇◇

 

老眼には遠近両用メガネをお勧めします。なぜ遠近メガネか一言でいうと便利だからです。老眼になると普段メガネを掛けていない人は手元が見づらくなり、老眼鏡が必要となります。老眼鏡は近くだけにピントが合うので遠くは外して見る必要があり、掛け外しが結構大変で、それで掛け外しのない遠近メガネが便利です。また普段メガネを掛けている近視の人は老眼になるとメガネを外して近くを見ます。メガネを外すと遠くは見づらいのでこの場合も掛け外しが頻繁で、掛け外しのない遠近メガネが便利です。

遠近メガネ使用によるデメリットはありませんが、しいて言うならば最初に遠近メガネを掛けるときに慣れが必要な人もいます。この「慣れ」については老眼になり始めのうちに遠近メガネにすると簡単に慣れられます。老眼の進行が進んでから初めて遠近メガネを掛けると慣れるのに日数がかかる場合があります。

すでに遠近メガネを掛けている人が見づらさを感じる場合は2つ原因が考えられます。掛けているうちにメガネが緩んだり、ぶつけたりしてメガネがずれている場合です。遠近メガネは目とメガネ(レンズ)の位置関係が非常に重要で、メガネのずれは見え方に影響します。また老眼は進行するので3年くらいたつと度が合わなくなって見づらい場合があります。この場合近くが見づらくなりますが、老眼の影響で近視が少しやわらいだり、少し遠視気味になると以前より目の疲れを感じる場合があります。いずれもメガネ店に行けば確認できます。

50代後半以降は老眼もだいぶ進むので、場合によっては遠近メガネでのデスクワークや室内作業に不具合を感じる場合があります。このような時は遠近メガネと中近メガネを併用することにより改善します。60代中ごろには老眼は進み切る形で、その後見え方の変化は少なくなります。このころに以前より見づらさを感じる場合は白内障等の可能性もあります。


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