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美容/健康/ファンクションとメガネ

☆彡美容とメガネ

・目から入る紫外線に反応してメラニン色素が生成され、肌が日焼け状態になると言われています。現在ほとんどのメガネレンズは(カラーをつけない透明でも)紫外線カットの仕様になっているので、外出時にメガネをかけることによってそのようなことが防げます。

 

☆彡健康とメガネ

・メガネなしで見えづらい状態でものを見ているのは眼精疲労や肩こり頭痛の原因になるとも言われています。

・外出時はメガネをかけていた方が、紫外線による目の疾患(白内障等)の予防になります。

 

☆彡ファッションとメガネ

・50代以降はプラスチックフレームなどのメガネをかけた方が若々しく見える場合があります。また、薄っすらレンズにカラーを入れることで目元が引き立ったり、小じわやくすみを隠したりします。男性も目元の魅力を引き立てることができます。

メガネの種類について

メガネの種類について、メガネの歴史なども少し混ぜながらの基礎知識を説明いたします。

A 単焦点メガネ

A-1 遠用メガネ(近視の人が遠くが見えづらいのを見やすくする)

A-2 近用メガネ(老眼で近くが見えづらいのを見やすくする)

*19世紀~現在 (発明はもっと遡りますが一般に普及した時期 以下同様)

B 境目のある遠近両用メガネ

遠用メガネの下部に近用メガネを貼り付け、老眼でも遠くも近くも見えるようにした

*20世紀前半~20世紀中ごろ(現在はほぼ絶滅)

C 境目のない遠近両用メガネ

遠用と近用の間に、連続して徐々に度が変わる累進帯という中間を設け、老眼でも遠くから近くまでスムーズに見えるようにした

*20世紀後半~現在 (普及が拡大している)

C’ 中近メガネ / 近々メガネ

上記の累進帯の技術を応用したメガネ

中近メガネ  遠近メガネの主に中間と近用部からなるメガネで、老眼でも室内程度の遠くから手元が見やすい、特に手元からPC画面くらいが遠近に比べてかなり広い視野

*1980年代~現在 (普及拡大中)

近々メガネ  手元からPC画面くらいの距離に特化したメガネ

*1990年代~現在 (あまり普及していない)

 

 

目が疲れる

60代男性。

近くを見る時にメガネを使うが、生活全般で目が疲れる。

具体的事例の1つとして、手元用メガネをかけて新聞等を見た後に、メガネを外して別のことをしばらく行い、またメガネをかけて新聞等見るとピントが合わなかったりする。

検眼やメガネを確認したが、メガネの度は全く問題なかった。

眼科検診も受けているとのことで、何か眼疾患が原因でもない。

考えられる要因として、この方は弱めの*遠視の目であり、元々遠くはメガネを必要としてこなかったが、遠視の目は遠くを見るときも緊張して(調節力を使って)ピントを合わせている目であるため、疲れやすい目である。

 *遠視について

遠視の人がメガネをかけていない状況は、近視の人が過矯正のメガネ(度が過ぎるメガネ)を掛けているのと同じで、よく見えるが目が疲れる。

そこで、遠くもメガネをかけてみることを提案し、適正な度数のメガネをお作りした。

効果は後日確認予定。

70代 目が弱ってきた

70代男性で、健康に気を使われていて、サプリ等詳しい。

目も前より見づらかったり疲れたりする、また、眩しさも感じ、眼科受診では軽い白内障と言われているとのこと。

今後のことも考え、とにかく目にいいメガネを、ということで、今回遠近両用レンズに以下のような付加価値を講じた。

1.NPコート

2.ハイコントラストコート

3.機能カラー

NPコートは、透明の六角形の網目コーティングが施されたレンズで、透明ながら光をやわらげ目を守る

ハイコントラストコートは、薄いブルーで、特に*白内障気味の目が感じる眩しい光の領域を軽減する

*白内障気味とは、目の水晶体は加齢とともに若干なりとも濁ってきて、光が乱反射して以前より眩しさを感じることがある

機能カラーは薄いカラー(ブラウン、グレー等)で、特にエネルギーの強い短波長の領域の光を軽減する

これらにより、目の疲れの軽減、目の保護、眩しさの低減、コントラストの向上による見え方の向上が図られる

このメガネをご購入された方からは後日、大変よいとのご報告をいただいている

下方回旋とは

遠近両用メガネは主に縦の視線移動で遠いところから近いところまでピントの合うメガネです。

視線を移動させるためには目(目玉)を動かす必要があり、目は周りの眼筋によって360度上下左右に動きます。これを専門用語で回旋といいます。

遠近メガネで活躍するのが下方回旋、すなわち目を下方に動かすことです。

 

遠近メガネで近いところが見づらい場合、老眼が進んで近いところの度を変えなくてはならない場合が多いのですが、自然な下方回旋でメガネの下部にある近いところを見るエリア(図の近用部)まで視線が届かないことが原因の場合もあります。

その理由としては、主に2つ考えられます。1つは単純にフィッティングがきちんとできていなくて、メガネが下がってしまい近用部に視線が届かないこと。もう1つは、遠近レンズの設計が使用条件に合っていない場合です。

具体的には、鼻パットのないセルフレーム(プラスチックフレーム)などは、個人の鼻の形状にもよりますが、比較的目に近い位置にレンズがくることがあります。(ちなみにレンズと目の距離を角膜頂点間距離といい12mmに設定することを前提にレンズの度数が設計されています。)

隔膜頂点間距離

その場合想像していただくとわかると思いますが近用部まで視線を持っていくのが、頂点間距離が長い場合よりもきつくなります。従ってそのような場合は中間部の短い(近用部までの距離が短い)設計にする必要があります。実際はレンズ自体の傾き(前傾角)も要素に入れる必要があります。

前傾角

老眼とメガネ

こんな話を身近で聞いたことがありませんか?

「40代前半で近くが見づらい(-_-;) もう老眼?」

「90才でもメガネなしで新聞読んでまーす(^^)v」

「遠近両用メガネ作ったけど私には合わない、使えない」

 

・老眼は全員がなる

・ほぼ年齢に比例して進む

・そして老眼には遠近両用メガネがベスト

これは真実です

ではなぜこのようなことが・・・

 

それは、元々の目の特徴に理由があります

元々の目を大きく分類すると「正視」「近視」「遠視」の3種類に分かれます

あなたもこのうちのどれかに属しています

 

近視の人は近くに焦点が合う目で、遠くがぼやけます

90才になっても150才になっても近くは見え遠くはぼやけます

それで遠く用のメガネで過ごしている人は老眼になるとおでこにメガネを上げて近くを見ます

*近視にも「弱め」「強め」があります 強めの人はおでこにメガネを上げスマホを見るとき、周りの人がびっくりするくらい近づけて見ます 弱めの人は老眼が進むとおでこにメガネを上げてもだんだん見づらくなります

 

40才そこそこで近くが見づらくなる人は遠視です

きっと若いころは「視力2.0だぜ!」とか言っていた人です

遠視は遠くを見るときも近くを見るときのようにピント調整している目です(無意識にですが) 正視や近視は近くを見るときだけピント調整します

それで遠視は人一倍ピント調整して近くを見ています

*ピント調整と言いましたが、調節力のことで、この調節力の衰えが老眼です

遠視はいつもピント調整している疲れやすい目でもあります

(いずれもメガネで解決できます)

 

遠近両用メガネが掛けられないというのは、正視や遠視の人から聞きます

近視の人のように若いころからメガネをかけていない、老眼時にメガネデビューする人です

初めてメガネをかける負担(物理的にも、レンズを通した視界という意味でも)に加えて、「度」「メガネの位置」「レンズ設計」が正確に作られていないと掛けづらい遠近にいきなり挑戦するわけですから、相当正確に作られた遠近でないと慣れられない人もいます

ちなみにきちんと作られた遠近なら慣れて使えます

いままでで一番きれいな紅葉を偏光レンズで

偏光レンズは光のノイズ(乱反射)を整理してクリアな視界を実現するレンズです。

最高峰のサングラスとして、釣り(水面の乱反射をなくし水中が見える)やゴルフ(芝目が見える)、ドライブ(クリアな視界)などに使われます。

最近サングラスほど濃くない偏光レンズも開発されました。

夜の運転や室内でも使用でき、対向車のライトの眩しさを軽減したりパソコン等の目の疲れを改善できます。

私もアウトドアでは偏光メガネを使っています。

景色が鮮やかで、紅葉が1.5倍くらい綺麗に見えます。(個人の意見)

ゴルフ・登山などスポーツ用遠近

 

ゴルフや登山やテニスなどスポーツに適した遠近両用メガネをお作りしています

特徴は4点

1.遠用を広く取り動体視力を高める

2.足元くらいの距離を見やすくする(ボールを見やすく、歩きやすく)

3.コントラスト向上のコーティング(芝目やボール、景色が鮮やかになる)

4.スポーツ向きのフレーム

価格(税込)は、39,600円 (フレーム15,400円 レンズオプション価格17,600円 コーティングオプション価格6,600円)

50才くらいから遠くが見づらくなる場合

老眼で近くが見づらくなるのは40代後半から皆さんなりますが、そのあと50代くらいから遠くも見づらくなる方もいます。

主な原因としては2点考えられます。

1つは、白内障とまではいかなくても、目の水晶体の濁りにより視力が低下する場合です。加齢と共に水晶体も少し濁ってきて以前のような視力が出ない場合があります。検眼をしていて、あるいはお客様と話をしていてそのようなことが疑われる場合は眼科受診をおススメしています。

もう1つは、遠視の方です。以前のブログにも書きましたが、遠視の方の特徴として、一般的に「若いころは遠くがよく見える」「人よりも少し早めに近くが見づらくなる」そして、「近くが見づらくなってから何年か後に、よく見えていた遠くも見づらくなる」ということがあります。遠視の場合はメガネで解決できます。

遠近メガネで眉間のシワ解消

今年1月に初めての遠近両用メガネをご購入された方で、先日2本目の遠近をお作りした際にうかがうことのできたお話です。

細かい字を見るお仕事で、見づらい状態で無理をして見ていて眉間のシワが気になっていたそうですが(ご本人いわく鬼しわ)、遠近メガネを掛け始めてからシワが目立たなくなってきて嬉しいとのことでした。

確かに老眼で見づらいとつい一生懸命見て眉間を緊張させてしまうことが多々ありますが、遠近メガネは眼精疲労や肩こりの解消の事例だけでなく、こういうことにも効果があります。