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メガネがずれ落ちる
【30代女性】強めの近視
【主訴】他店購入のセルフレームメガネでメガネがずれ落ちる、まつ毛にレンズが当たる。
【原因】フレームの鼻盛(セルフレームの鼻あての部分)のサイズが広すぎてご自身の鼻梁にうまく収まらない。
【対策】このような場合は対策が取れないので購入時によく確認するしかない。ちなみに、今回は小ぶりの軽いフレームで鼻パットのあるタイプを新たに購入いただいた。強めの近視の場合、レンズのコバ厚が厚くなるので、できるだけメガネの横幅の小さいものを選ぶと厚い部分がカットされスッキリおさまる。
遠近メガネで目が疲れる、近くが見づらい
【50代女性】 近視 老眼
【主訴】 約3年前に作った遠近メガネで、生活環境は大きく変わっていないが目が疲れるのと、近くがだいぶ見づらい。
【原因】 検眼してみると、近視が1段階弱くなっている(改善されている)のに加え老眼が進んでいた。老眼になると、近視の人の目が以前よりよくなる事例は少なくない。この方の場合も以前はちょうどよかったメガネの近視補正度数が、目自体の近視の度合いが弱まったため、結果的に少し強めの度となっていた。その場合、目の疲れを感じることがあるのと、老眼の進行度合い以上に近くが見づらくなる。
【対策】 今回、遠近の遠用部の度を一段下げ、加入度数を一段上げることで快適なメガネとなった。
中近メガネは累進帯で見る(・・?
累進帯とは度が滑らかに変化する領域で、遠近メガネや中近メガネはこの累進帯の技術により、境目がなく目線の移動で遠くから近くまで焦点が合う使いやすいメガネになりました。累進帯での度の変化量を加入度といいます。50才で加入度1.00くらい、60才で2.00くらいです。(個人差があります)
遠近メガネはレンズの上半分に遠くを見るときの度が入っているエリア(遠用部)があり、その下に累進帯(中間部)があり、その下に近くを見るときの度が入っているエリア(近用部)があります。
例えば正視の人で加入2.00の遠近メガネは、遠用部の度が0.00、近用部の度が+2.00となります。
ところで、メガネを作るときにはフィッティングポイント(FP)と言って、遠く(無限遠)を正面視したときの瞳の中心をレンズの所定の位置に合わせる作業が必要です。
遠近メガネはこのFPが遠用部に設定されます。(通常遠用部と中間部の境目から2mmほど上あたり)したがって、まっすぐ前を見たときの視線は遠用部にあり、遠くがよく見えます。そして視線を下げていくと焦点はだんだん近づいてきます。
これに対して中近メガネは累進帯が遠近より長く20~24mmほどあります。(製品によって20mmだったり23mmだったりします)
中近の特徴としてはFPが累進帯の中に設定されることにあります。どこに設定するかは使用条件によって若干異なりますが、一般的には、例えば累進帯長が20mmの製品では上から8mmのところに合わせます。
ここから少し専門的になりますができるだけわかりやすく説明しますので興味のあるか方は読んでみてください。
正視の人で加入2.00の中近メガネで説明すると、まっすぐ前を見た時には累進帯20mmの中で上から8mmのところで見ることになり、加入2.00×8/20=+0.80の度が入った位置で見ます。レンズの度と焦点距離は逆数の関係となっています。計算上FPでの焦点距離は1÷0.80=1.25mとなります。ちなみに加入2.00の中近とは、近用部でものを見るとき、例えば33cmでものを見るとき自力の調節力(目が水晶体を膨らませて遠くから近くにピントを合わせる力)+1.00にメガネが+2.00のサポートをして+3.00=1÷3.00=0.33mにしているという意味です。
FPではレンズの度+0.80に自力の+1.00を加えると+1.80=1÷1.80=0.55m すなわち125cm~55cmに焦点が合う中近メガネということになります。
実際の場面で言うと、例えばデスクワークで見るディスプレイがデスクトップPCのように正面の高さの場合には125cm~55cm内の位置に置けば大丈夫です。
ノートPCの場合は一般的にもう少し目線を下げた位置にディスプレイがあると思います。例えばFPからもう6mm下から見ると、その位置の度は+2.00×(8mm+6mm)/20mmなので+1.40となります。この時の焦点距離は1÷1.40=0.71mです。自力の調節力+1.00を加えると1÷(1.40+1.00)=0.42mなので、この位置では71cm~42cmが見え、デスクワークとしては快適な状態となります。
調節力というのは、40代半ばくらいまでは+3.00以上あるので近くに焦点を合わせるのにメガネのサポートはいりません。しかし50才で+2.00 55才で+1.50 60才で+1.00と衰えてきます。(この数字は長時間近くを見るときの数字で瞬間見るだけならこの倍くらいの調節力があると言われています)
33cmを見るときの度は+3.00なので、50才では+1.00 55才では+1.50 60才では+2.00のメガネのサポートが必要となります。
メガネで、メイクする
メイクを知り尽くしたプロの監修のもと、計算された色づかいと配置が施されたカラーレンズです。メイクヨレ、メイクの失敗は心配不要。いつもと同じ目元を演出できます。
メガネを掛けたその瞬間、アイメイク完了!
当店にて、サンプルメガネを用意しております。是非ご体験ください。
メーカー ホームページ https://www.lilycoulure.com/
カラーバリエーション12種類
通常メガネセット価格+9,900円
☆彡当店女性スタッフが化粧せず眉だけかいて掛けてみました☆彡
◇このメガネを使ってみての感想◇
・メイクなしでもメガネをかけるだけで顔が明るく見える
・気になるシワやくすみを隠してくれる
・あまりまぶしさを感じることがなくなった
曇らない(曇りにくい)レンズ事情
マスクにメガネはメガネが曇るのが悩みの1つですね。暖かくなってきて、寒い朝のころよりはだいぶマシになってきたので、ちょっとタイミング外れかもしれませんが、曇りにくいメガネレンズについて説明します。
以前からある防曇メガネレンズは1週間に1度くらいの頻度で専用の液体や布でメンテナンス(ふき取り程度)が必要で、そのせいかあまり普及していません。コロナ禍が長引きマスク生活が常態になり、昨年あたりから大手レンズメーカーから新しいタイプの防曇レンズが発売されています。
特徴としては、以前のようなメンテは必要なくなりました。今ほとんどのメガネレンズは反射防止コートが付いていて光の透過率が100%近いのですが(反射しない)、防曇レンズは反射防止コートが付いていないタイプなので少し(10%程度)反射します。昔のメガネで、写真に写った時メガネが少し反射しているのを覚えている方もいるかもしれませんがそんな感じです。反射防止コートがついていないことでメリットもあります。それはコート剥がれがおきにくいことと、反射防止コートの干渉色(緑とか青)でなく白っぽい反射で見方によってはすっきりしています。
当店では、新しいタイプの防曇レンズの価格は通常価格プラス4,400円(税込2枚)です。
興味のある方はご来店いただければ現物を手に取ってご覧いただけます。