フォーサイトの遠近両用メガネ、その背景には・・・

 

40代中ごろからの老眼はやっかいなもので、遠くも近くも見えるのは当たり前だったのが、遠くがよく見えると近くが見づらい、近くを見やすくすると遠くが見づらい、見づらいとしかめっ面になったり、シワになったり、肩こりの原因になったりします。今までメガネの必要がなかった人は、老眼鏡を掛けたら遠くは見えない、掛け外しが面倒で鼻メガネに、でも鼻メガネは結構年齢を感じさせるスタイルです。

そこで、解決策としては遠近両用メガネ!しかし、遠近を使っている人の中にも見え方が気に入ってなかったり、そもそも遠近を試したが自分には合わないと思っている方も。

遠近両用メガネは40代後半以降の視生活を快適にすることに間違いありませんが、条件があります。

私は、メーカーでメガネレンズの企画開発を長年行ってきました。遠近両用レンズはいろいろな設計が工夫されメーカー間でしのぎを削っています。メガネ業界も、技術の進歩で自動化された検眼機やメガネ加工機で、マニュアル的にメガネが出来るようになってきました。しかし、メーカーがどんなにいい製品を開発しても、遠近両用メガネはメガネ店の技量で出来上がりに差が生じてしまいます。私はメーカーの企画部門にいた時に、ハード面でレンズを企画開発するだけでなく、メガネとして仕上げるメガネ店が最適の遠近メガネに仕上げるためのソフト面でのソリューション(解決)提案ができないか考えました。いい遠近メガネを作るためには、通常の検眼だけでなく、使用者がどういう環境で使用するか(例えばデスクワークが多く、パソコンの画面は少し離して見る等)や、今までどんなメガネを掛けてきたか、等の個別情報を基に、最適のレンズ設計を選定し、メガネとして適正な状態(目とレンズの位置関係等)で掛けられるようにフィッティング(調整)することが重要だからです。しかし、メーカーの立場でこのようなしくみを作ることは結局できませんでした。

それで、いろいろ考えた末に、自分自身でメガネ店を運営していいメガネを提供することを決め、6年前にこの店を開業しました。小規模な店ですが、自分の経験を活かして、ユーザー(お客さん)一人ひとりに満足していただける遠近メガネを、できるだけ価格も抑えて提供すること、遠近メガネの講習会を行うこと、などの活動を行っています。


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