2026年4月 のアーカイブ
シニアの快適視生活講座
◇◇ 少しでも視力を上げたいとき ◇◇
メガネ店での検眼(医療行為を含まない目の測定)において、その人の視力が一番出るメガネレンズの度数を、完全矯正値と言います。近視や遠視や乱視を、完全矯正値の度のメガネで補正をすることにより、その人の最高視力が得られます。ちなみに、メガネを作る場合は、必ずしも完全矯正値で作るとは限りません。テストメガネなどで確認し、一番かけやすい度数に補正することが多くあります。
完全矯正した場合のそれぞれの人の最高視力ですが、個人差があり、よく耳にする視力1.5とか1.2とかに皆がなるわけではありません。加齢とともに最高視力も幾分落ちてくる傾向が見受けられます。
ところで、自動車運転免許の更新、スポーツ観戦、観劇、ある種のスポーツを行うときなどで、あともう少し視力を上げたい、ということがあるかもしれません。このようなときには、まず完全矯正値でメガネを作りますが、さらに、特殊なレンズコーティングを組み合わせることで、視力の若干の向上が期待できる場合があります。それらのコートの主機能は、コントラストを上げて、くっきり見えるようにする、夜間の対向車のライトのまぶしさを防ぐ、目の疲れを軽減する、等なので、必ず視力が上がるとは言えないと思いますが、経験上これらのコート単独で、または組み合わせで、若干視力が上がる場合があります。テストメガネで体験してみることもできます。
運転免許更新のための視力調整
【80代男性】
【主訴】運転免許更新に必要な視力が出るか、今のメガネでは不安
【原因】加齢によると思われる視力低下と、現在の目の状況に対しメガネの度(近視補正)が若干足りなく、視力0.5で免許更新は難しい
【解決方法】完全矯正値にてメガネを作る(左の度を2段階上げる) さらに、コントラスト向上のためのコートを付加する
結果、視力は0.7でぎりぎり免許更新OKと思われる
【補足説明】コントラスト向上のためのコートとは、レンズメーカーで推奨しているコートで、薄いカラーながら、機能的には、①ブルーライトカットによる目の疲れ軽減、将来の眼病予防 ②まぶしさ軽減 ③コントラスト向上により、ものがはっきり見える 等
今回このうち主に③の効果で、コートを付けた方が同じ度でも若干の視力向上が確認できた
メカニズムとしては、ものを見る時、目の網膜で光を結像させるが、その結像距離は光の波長により異なる(色収差) 青色光を和らげることで、色収差を軽減し、コントラストを高め、鮮明な視界にする